「楽な介護」と働き方改革で「現役社会イノベーション」

株式会社ソルヘム
専務取締役 高見 浩 氏

2018.12.01

RAJC Report 編集部

株式会社ソルヘムは、鳥取県中部を中心に県内各所と岡山県の一部に19の事業所を持ち、居宅介護支援事業所、通所介護事業所、認知症対応型居宅介護事業所、小規模多機能型居宅介護事業所と、サービス付高齢者住宅、有料老人ホームの運営を行っている。

本記事では、RAJCが主催する数々のセミナーに積極的に参加してきたソルヘムが、その成果を現場に生かし、定年後も長く働き続けられる職場づくりと離職防止・人材獲得に取り組む様子を、専務取締役の高見 浩氏の話とともに紹介する。

企業データ

株式会社ソルヘム

24時間365日の介護体制で、地域福祉を支える。無資格で入社でき、資格取得を会社が支援する。

住所:東伯郡琴浦町徳万70-1
電話:0858-53-0695

業務を楽にし、組織を見直し、獲得した人材を離さない

人生100年時代が謳われるいま、社会では働く高齢者が増えている。
そんななか、ソルヘムには現在60歳以上の従業員が100人以上勤務している。職員が定年を迎えた場合、希望すればそれまでと同じ待遇で働き続けられる。

だが、その壁となるのが加齢による体力の低下だ。移乗など力を要する作業もあり、体力不安を訴える声は少なくなかった。 そこで特殊浴槽という入浴設備や福祉用具を導入。介護をする人もされる人も安心して移乗や入浴を行えるようになった。

ソルヘムは、RAJCが主催する働き方改革、生産性向上、人材育成、離職率低下などのセミナーを積極的に受講してきた。
そこで吸収した内容を自社に合う形で実践し、職場改革に取り組んでいる。

福祉用具導入で高齢スタッフも楽に介護。生涯現役を叶える

高齢の従業員も安心して介護を続けられるよう、ソルヘムでは、福祉用具の導入を進めている。
特に画期的なのが、特殊浴槽という入浴設備だ。専用の搬送車に座ったまま洗身、湯入りが可能なため、従業員、利用者ともに心身の負担が大幅に軽減された。

高見氏:「楽な介護」で、長く働いていただきたいんです。
勤務時間もできる限り本人の都合を取り入れ、年配者も働きやすい環境を整えてマンパワーの維持をはかります。

畑違いの職業から、退職後にソルヘムでセカンドキャリアを築く従業員もいる。
生涯現役社会の実現、そして人材確保のためにも、ソルヘムは転職者、退職者の積極採用を進める方針だ。

職員が運営に参画する「6つの委員会」を設立。現場目線で安心して働ける体制づくりを議論

ソルヘムはRAJCの離職率低下、人材育成などのセミナーを参考に、離職防止・スキルアップなどの推進を目的とした「6つの委員会」を設立した。

その内容は、人材育成委員会・安全推進委員会・業務支援委員会・処遇改善交付金検討委員会・労務関係改善委員会・身体的拘束等のための適正化推進委員会。さらに翌年、ICT導入にあたって活用を考えるための委員会を新設した。
全拠点の職員・管理職から選出された委員が定期的に会を開き、現状分析や将来の方向性を提案。現場の声を取り入れた職員主導の運営を実施する。
人材育成委員会では、メンター制度、資格取得応援などで人材定着と雇用獲得に取り組む。

高見氏:メンター制度、社内イベント開催など、コミュニケーションが取りやすい職場づくりを心がけています。昨年は幹部との面談を増やし、離職率が下がりました。

過去の退職理由には、「コミュニケーションがとれない」「法人理念が合わない」「やりたいことをみつけられない」などが聞かれた。
現場の意見が反映される仕組みづくりやコミュニケーション促進、丁寧にゆっくりと人材を育成する風土づくりなどを総合的に推進し、育てた従業員に長く働いてもらえる会社づくりを継続する。

地域になくてはならないソルヘムへ

どんな職場も、必要な人材の獲得は最重要課題のひとつだ。
ソルヘムの場合は、24時間365日という介護体制の存続がかかっている。地域のためにも、スキルの高い従業員を育て、彼らがやりがいを持って、楽に、長く勤められる環境を整え、それを武器に新たな人材獲得を続けなくてはならない。

高見氏:当社の経営理念は、第一に職員満足を高めること、次に利用者満足、最後に経営満足。スタッフに「ここで働いて良かった」と思われる職場でありたいと願います。

めざすのは、地域に「ソルヘムでないと」といわれる法人。 介護福祉施設として、雇用の場として、その存在価値はますます高まっていく。

RAJC(鳥取県地域活性化雇用創造プロジェクト推進協議会)の
支援事業やセミナー開催情報については、RAJCウェブサイトをご覧ください。

RAJCウェブサイト

Recommend あわせて読みたい